2010年W杯でデンマークと対戦する事になりましたが、そのデンマーク代表モアテン・オルセン監督の02年W杯でのお話です。
ワールドカップ出場国のキャンプ地での練習というものは非公式、非公開が通例であるが、デンマークは違った。練習初日からデンマークチームの意向で全ての練習を公開した。さらに練習後には見学に来ていた地元サッカー少年たちを招き入れ一緒にミニサッカーを行ったりもした。
この評判を聞きつけ、デンマークというチームが「むちゃくちゃフレンドリーで気さくな人たちばかりやで!」という口コミも相当あったという。そして、この翌日から見学に訪れる人が徐々に増えていった。初日はわずか数百人だった見学者が翌日には2000人、その翌日には2500人、そのまた翌日には3000人が訪れた。
練習後には気軽にサインに答える選手達。監督も練習後にはサッカー少年たちを招きいれ練習を指導したりもした。この監督にある記者が聞いた。
「他国は練習を公開しないで、試合に備えていますけど デンマークはこれでいいのですか?」
と聞いた。
すると、このデンマーク・オルセン監督はこの記者にこう答えた。
「我々の強さは練習を秘密にしたところで変わらない。絶対的な自信をもって試合に望むだけだ。何より、キャンプ地を提供してくれた和歌山の人たちが喜んでくれることは、どんどんするべきなんだ・・・。試合も大事だが、この交流も大事にしたいと選手全員も言っている。」
このオルセン監督、この発言だけでも『いい人』をかもしだしているのだが、彼のエピソードをもう一つ語ろう。
支配人とコック長は監督の部屋を訪れた。そして通訳を介し、監督に聞いた。
「食事で何かご要望とかはございますか?」
と支配人は聞いた。
するとオルセン監督はこう答えた。
「一切お任せします そちらが用意される料理を我々はご馳走になります。」と・・・。
この言葉に驚いた支配人とコック長は
「いや・・やはり母国デンマークの食事の方がいいんじゃないでしょうか?」
すると監督は
「こちら和歌山をキャンプ地に決めたときから、食事もそちらにお任せしようと、私と選手たちは言っていた。選手も理解している。全てをあなたたちにお任せします。」
支配人、コック長
「あの~~他の国とかのホテルにお聞きすると・・・食事はやはり母国のほうが好まれると聞いたものでして・・・。」
この言葉にオルセン監督はこう言った。
「他国は他国、我々は我々です。」
この言葉に支配人は
「あの言葉で本当にホッとしましたよ・・・滞在中は無事に過ごせていただけると、あれで思いましたね。」と言っていた。
さらに、オルセン監督はコック長に向きなおし、言い出したという。
「我々は料理をあなたに全てお任せします。よろしくお願いします。」
緊張しながらも
「はい!こちらこそよろしくお願いします。」
と答えるコック長。
そして、コック長に聞くオルセン監督。
「和歌山で有名な食材は何ですか?」
と彼は聞いた。
この質問の真意がわからずもコック長は監督に答えた。
「和歌山では魚が有名です、カツオという魚が特に有名です」と・・・
するとオルセン監督は微笑みながらコック長に言った。
「それでは、そのおいしいカツオを我々に食べさせてください。あなたが腕をふるって、おいしいカツオを選手たちに食べさせてやってください。」と言った。
この言葉にコック長は大変感激した。
「世界の代表監督が、あんないい人だったからね~~。いっぺんでデンマークのファンになりましたよ!」と言っていた。
2chで見つけたレスをちょっと見やすく改変して載せました。ちなみに日本と当たる事になってこんなコメントをしてるそうです(笑)「日本とは初戦で当たりたかった。勝ち点3を計算できただろうからね」だそうです!このお話の感動が薄れてしまう!(笑)
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